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インクジェットメディアのトラブル回避〈溶剤編〉
公開日: 2015年2月20日  更新日: 2024年2月2日


①溶剤系インクジェットをお使いになるにあたって


■プリント前のチェック
温度・湿度は溶剤系インクジェットにとって大変重要な要素です。
印字する際の推奨環境は
・室温20℃~35℃
・湿度35%~65%

が理想的なようです。
特に室温が20℃以下になっているような場合は、室温を上げて1時間程度待ってから印字される事をおすすめします。
※環境の変動は発色の変化につながります。



②メディアの乾燥とカット


弊社の経験上、出力物の表面が空気に触れる状態で、印刷後48時間の乾燥をおすすめします。
ここで大切な事は印字面が空気に触れているという事です。
巻き取り装置にきつく巻かれたような状態では十分な乾燥ができません。
また、サイズカットは貼り込みの直前に行ってください。カットした状態で長時間放置すると、周囲がめくれてくる可能性があります。



③印字ムラについて


1.溶剤系インクジェット専用メディアをお使いですか?
2.環境は推奨環境の範囲に入っていますか?
上記2点を確認してみてください。
溶剤系インクジェットは、水性顔料用インクジェットメディアでも出力可能な場合がありますが、 この場合、インクの定着も悪く、印字ムラ等が発生しやすくなります。
また、使用環境が推奨環境から外れていると(特に室温が低い場合)インクの粘度が上がり、目詰まりのトラブルを起したり、 バンディング(横方向の縞模様)が発生します。
また、シート自体が冷えているため、ヒーターの温度が伝わりにくく、印字精度が悪くなってしまいます。

これらを確認した上で、印字品質を上げるためには
◎印字スピードをなるべく落す(パス数を増やしていく、高速印字をしない)
◎双方向印字から単方向印字に切り替える
◎印字時に乾燥時間を設定する


また、機種によっては単色のベタを印刷すると、ムラが発生しやすい物があります。この場合、他の色を1%程度加えることで 改善される場合があります。
とくにグレーはK単色で印刷するのではなく、他のCMYKを加える事で、ムラが改善される場合があります。



④ヘッドの高さ


■プリント前のチェック
温度・湿度は溶剤系インクジェットにとって大変重要な要素です。
印字する際の推奨環境は
・室温20℃~35℃
・湿度35%~65%

が理想的なようです。
特に室温が20℃以下になっているような場合は、室温を上げて1時間程度待ってから印字される事をおすすめします。
※環境の変動は発色の変化につながります。



⑤分割出力の際の注意


溶剤系インクジェットは気温、湿度の影響を受けやすい出力機です。
従って、分割出力をする場合はなるべく同じ日に同一環境で行ってください。



⑥メディア補正


メディア補正は送り量を決定する重要な要素です。メディア毎に基本となる数値は機械による個体差が若干あるようです。
基本となる数値は必ずテストを行い、控えておいてください。
その上でメディアをセットし直した場合は、必ず毎回これを元に送り量補正のテストを行ってください。
これが合っていないと出力物のサイズが長かったり、短かったりという問題が発生します。
また、この設定が極端に合っていない場合は、横方向の縞模様が発生します。



⑦シートの伸び、縮みについて


溶剤系のインクジェットは表面を溶剤で溶かしながらインクを定着させていきます。
インクの濃度にもよりますが、大体表面から10~40μ位が溶剤によって侵されると言われています。
このため、
・出力後、サイズが縮む
・貼り込み作業の時、シートが伸びやすい

貼り込み作業後、シートの縮みがなるべく発生しないようにする為には、
・印字後充分な乾燥時間を取る
・水貼りはしない

等があります。また、乾燥時間が不十分な場合、糊に悪影響を及ぼし、シート、ラミネートフィルムが剥げるといったトラブルが発生する事があります。



⑧メディアにローラーの跡が出る


溶剤系プリンタは、メディアを温める「ヒーター」を装備しています。これが印字精度のアップに大きく貢献しているのですが、あまり温度を上げ過ぎるとメディアの糊が柔らかくなってしまい、用紙抑えのローラーにより押しつぶされたような状態になってしまいます。
このような状態になると、ローラーの跡がくっきりと出てしまいます。
このような場合は「ヒーター」の温度を下げ、単方向印刷を選んでください。



⑨寒い時期の印刷


寒い時期に印刷をしようとすると、メディアと離罫紙の間に空気が入る「トンネル現象」が起きやすくなります。
これは冷えた状態のメディアをヒーターにより暖められているプリンターにのせる事で、急激な温度差により伸びが発生し、 その結果、離罫紙からメディアが浮かび上がってしまうという現象です。
特に切売りのメディアや、巻の残りが少なくなってきた時に発生しやすい現象です。
対策としてはメディアをしっかりとゆっくり暖めてから印刷する事です。
弊社で実験をしたところ、25℃の温風がでているエアコンの風に3時間程度 あてた後印刷した結果、トンネル現象なく印刷ができました。寒い時期に、冷えた状態のメディアをすぐに印刷する事は避けてください。




⑩溶剤系インクジェット出力に使うラミネートフィルムの選び方


②でも申し上げましたが、出力後のメディアは48時間程度の乾燥時間を取る事をおすすめしております。
この乾燥が不十分な場合、残留溶剤により次のようなトラブル発生が考えられます。

1.ラミネートフィルムとメディアの間に気泡が発生し、ここから剥離トラブルを起こす。
2.残留溶剤がメディアに浸透し、メディアの糊まで達する。この結果メディアと看板面との接着力が低下し、メディアそのものが看板面から剥離するトラブルを起こす。

また、ラミネートフィルムの選択段階において屋外で使用する場合は、必ず塩ビのラミネートフィルムをお選びください。
ペット系のラミネートフィルムでは残留溶剤によって発生したガスを逃がす事ができず、そのまま気泡が発生してしまうからです。
屋内で直射日光が当たらない場所での使用であれば、しっかりと乾燥させた上で、ホワイトボードフィルムの様なペット系のラミネートを使う事も可能です。



⑪再剥離メディアの注意


再剥離メディアはあくまでもアルミの複合板やトタンなど看板用の下地に直接貼った場合に再剥離性を発揮するものです。
既にインクジェット出力が貼ってある所の(ラミの上)に重ね張りをした場合、再剥離性を発揮せず糊残りが発生する事があります。
また、下地のラミネートフィルムの状況によっては、糊が着かず剥がれてくる事もあります。
(永久接着の糊でも着かない事があります。)